Escapism

現実逃避の記録

【絵本】クリスマスって なあに

この記事は絵本 Advent Calendar 2019 - Adventarの24日目の記事です。

今回は『クリスマスって なあに』です。

愛蔵版 クリスマスって なあに (講談社の翻訳絵本)

愛蔵版 クリスマスって なあに (講談社の翻訳絵本)

24日目ということでクリスマス関連で選んでみました。(実際の日付では大晦日ですが。)ガチのクリスマス絵本なのでサンタクロースなどは一切出てきません。

同じ作者による『ちいさなうさこちゃん』ではミッフィー誕生の日の様子が描かれていましたが、こちらはたぶん元ネタの(という表現は適切ではないが)キリスト降誕のお話です。

新約聖書に基づいて、誕生の瞬間に羊飼いが見聞きした出来事や東方の三博士の登場などが描かれています。

こういうお話ってキリスト教系の教育機関とか教会に通ってると教えてもらえるのかもしれませんが、それ以外だと日本ではあまり触れる機会がないですよね。自分も大人になってから調べて知ったのですが、こういう形で聖書の内容に触れることができるのもいいな思いました。

しかもこの絵本、ちゃんと絵本らしい文章になっているのがいいです。たとえばこの出だし。

むかしむかしです。

くらい よるです。

ベツレヘムの ひとたちは、すべて ねむって いました。

おとなも こどもも、おもちゃの くまも。

絵はいつものブルーナという感じです。ただ珍しいことに、淡い色が使われている場面があります。イエスの場所を知らせる星が出て夜空が昼のように明るくなっているという表現のためだと思うのですが、新鮮です。この星がちょっといびつな形に描かれているのも明るさの表現なのかなと思ったり。

人間の登場人物が多かったり、ラクダなど珍しい動物が出て来たり、うさこちゃん的な世界に見慣れていると色々な新発見があります。そしてやはり描線は美しいですね。

プレゼントするなら表紙の絵と文字が金色で装丁されている愛蔵版がおすすめかなと思います。内容は他のクリスマス絵本と比べたら多分ちょっと地味ですけど、大事なことが書かれているので個人的には一度読んでみてほしいと思う一冊。