Escapism

現実逃避の記録

【絵本】りんごかもしれない

この記事は絵本 Advent Calendar 2019 - Adventarの14日目の記事です。

今回は『りんごかもしれない』です。

りんごかもしれない

りんごかもしれない

  • 作者:ヨシタケシンスケ
  • 出版社/メーカー: ブロンズ新社
  • 発売日: 2013/04/17
  • メディア: ハードカバー

最近、ヨシタケシンスケさんの絵本をどこの本屋さんの児童書コーナーでも見かけます。今をときめく絵本作家さんなのかなと思っていつも横目で見ていましたが作品を読んだことがありませんでした。なんとなく男の子向け絵本なのかなと思っていたのもあり。

読んでみて、こちらの本も男の子のほうが好きそうかなという気がしました。何となく理屈っぽくて面白いところとか…。まあ、その子によると思うのですが。

家に帰ってきてテーブルの上にあるりんごが目に入り、そこから想像が広がってゆく…というお話。ソシュールか誰かが目の前のりんごのことについて話をしてたようなしてなかったような、とか一瞬思い出したのですが全然関係ないかもしれないし、そう遠くないのかもしれない。

1個のりんごからよくこんなに発想できたな(1冊書けるほど…)と感心してしまうし、それを絵で表現してしまえるのが強いなあと思います。これぞイラストレーションの極致、という感じ。

想像力って大事ですよね。目の前にないものとか見たこともないことの存在について考えられるかどうかということを重視すべきだと個人的には思うのです。それが未来を良くするし、自分以外のものについての理解とか思いやりにつながると思うので。

(前回の『わたしのワンピース』でも少し想像力のこと書きましたけど、表現のしかたって本当に様々で面白いなあ…と思う)

行きすぎた想像の世界を眺めるだけでも楽しいです。それでいてやはりこの本のテーマは哲学への第一歩ということなのかなとも思います。りんごを疑うことができるというのはなかなか簡単に出来ることではない。ひとしきり疑ったあとでよく観察し、匂いを嗅いだりくすぐってみたりして、安全ないつものりんごだということを確認する。そうやって考えて、みんな自分の力で歩いていけるようになるのかなあと思いました。