Escapism

現実逃避の記録

【絵本】あかちゃんのうた

この記事は絵本 Advent Calendar 2019 - Adventarの5日目の記事です。

今回の絵本は『あかちゃんのうた』です。

あかちゃんのうた (松谷みよ子 あかちゃんの本)

あかちゃんのうた (松谷みよ子 あかちゃんの本)

  • 作者:松谷 みよ子
  • 出版社/メーカー: 童心社
  • 発売日: 1971/08/20
  • メディア: 単行本

いつも行く図書館は小さくて絵本もわずかなんですが、この本はなぜか2冊あったのでよく読まれてるのかな?と思い借りてみました。

松谷みよ子さんの文といわさきちひろさんの絵という二大ビッグネームによる作品。

手に取った時は、赤ちゃんに読み聞かせるための絵本だと思っていたのですが、そういうつもりで読むには難易度が高いです。

この本には、赤ちゃんをお世話するシーンで歌う歌や、手遊び歌がたくさん載っています。が、いざ読み始めるとメロディもよくわからないし、どう声に出していいのかわからず読み聞かせを中断してしまいました。

でも作者あとがきを読んで、これらの歌は松谷さんが自身のお子さんのお世話をしていたときに実際に歌っていたものだとわかり、納得しました。メロディに正解なんてない、これを参考にアレンジしていろんな時に歌ってみてね、ということなのでしょう。

あとがきにも書かれているように、手遊び歌を聞く機会は減っていると思います。私も実家に帰ったときに母が「おつむてんてん」とか「ちっちーここにとーまーれ」を娘にしているのを見たのが初めてでした。

母もおそらく昔どこかで聞いたとおりやっていただけなので歌詞が毎回変わっていましたが、娘がとても楽しげに笑っていたのでやっぱり赤ちゃんはこういうのが好きなんだなあなどと驚きました。

こういった先人の知恵を残していくのは困難なことのように思います。Youtubeで動画を公開している自治体もあるようですが、こうして文字にして残すことの必要性を実感します。

ただこの絵本はこれからの時代どんどんプレゼント向きではなくなっていくような気もします。本のメッセージがわからないと若干説教臭く感じてしまうおそれがあるというか。

きれいなことばと繊細な絵で、見ているだけで優しい気持ちになれるので育児に携わる大人向けの書籍として出版したほうがいいのでは、という気もしました。読まれやすくするねらいで絵本という形なのであれば、ところどころモノクロのページがあるのは残念だし、いろいろともったいないなという感想です。