Escapism

現実逃避の記録

【絵本】モチモチの木

この記事は「絵本 Advent Calendar 2019 - Adventar」3日目の記事です。

今回は『モチモチの木』という絵本。

モチモチの木 (創作絵本6)

モチモチの木 (創作絵本6)

  • 作者:斎藤 隆介
  • 出版社/メーカー: 岩崎書店
  • 発売日: 1971/11/21
  • メディア: 大型本

小学校入学前後くらいの子ども向けの本だと思うのですが、なぜこちらを選んだかというと少し前に見たEテレの「グレーテルのかまど」という番組でこの作品が取り上げられていたからです。

この番組、物語や著名人のエピソードに登場するスイーツをヘンゼル(15代目)が再現して作るというものなんですが、しょっちゅう再放送されてるし、その度になんだかんだ見てしまう程度に私は好きです。

「モチモチの木」はトチノキのことで、その実からつくる栃餅は「ホッペタがおっこちるほどうまい」らしい。たしかに美味しそう。(~絵本“モチモチの木”のとち餅~| レシピ | NHK「グレーテルのかまど」

そんな感じで、単純に自分が読む用に借りてきた本です。

この絵本のすごいところは、このインパクト強すぎな切り絵と、芯の強い文章が、どちらの勢いも損なわれることなく合わさって最強になってるところです。(語彙力…)

表紙のこの絵だけで「じさま」と「豆太」の性格や関係性を表現してしまっているのも驚異的なのですが、個人的にはモチモチの木の切り絵の表現が印象的で、しかも出てくるたびに全然違う表情に描かれているのがすごいなあと思います。

物語は、語りかけるような文体なので声に出すととても楽しい。豆太の台詞が「……ソレジャァ、オラワ、トッテモダメダ……」というように全部カタカナで表記されてて、あー声ちっちゃいんだろうな、というのがよくわかる。

普段モチモチの木が怖くて夜中に一人でトイレに行けないほど臆病者の豆太が、じさまのために無我夢中で行動に出た結果、勇気のある子どもにしか見ることのできない美しいモチモチの木を見ることができた、というお話。

人を想う心があれば、いざという時に勇気は生まれるんですね。

娘がもう少し大きくなったらまた読みたいなと思う本です。