Escapism

現実逃避のすすめ

絵を描くことについて

昔は気づけば絵を描いていた。

授業中はたいていいつもノートに落書きしていた。

中学のころにイラストサイトの存在を知り、好きな絵描きさんのホームページの常連になったりしていた。

そのうち自分もCGを始め、個人サイトを立ち上げた。

しがないサイトではあったが、自分の絵を見てくれる人がいて、感想をもらえるのがうれしかった。

その後、受験を機にサイトを閉鎖した。ただ大学に入ってからも絵は描き続けていた。

 

友達の中には美大に行きプロの絵描きを目指す子もいた。好きなことを貫くこと、夢に向かう姿は眩しく、自分には遠い世界のように思えた。

そして、絵を描くこと自体がそういう人達のためのもののように感じてしまっていた。

 

就職してからは絵を描くことがほとんどなくなった。

意識的に絵を描かない人になるようにしていた。絵を描くことよりも仕事に直結するような資格勉強などに時間を費やすべきと考えていた。

上手くなるための努力ができないなら、中途半端な趣味など切り捨てた方がましだという気持ちがあった。

 

それでも絵を描きたくなることは何度かあった。紙に向き合い描きはじめると、気づけば夜が明けていた。

私は絵を描くとき以外に自分がこれほど集中することはないことに気づいた。

もしかしたら、昔から無心になるために絵を描いていたのかもしれない。

上手く描けていない完成品を見るのが嫌なのは相変わらずで、絵を描くことが好きなのかどうか実際のところはわからないけど、描いている最中は楽しいのかもしれない。

私は自分自身に絵を描くことを許すようになった。

 

最近は空いた時間に描いたりすることも増えた。まとまった時間がなくてもスマホで手軽に描ける時代なので、良いことだと思う。

睡眠時間は削られるのは悩ましいけど、ibisPaintには感謝している。